技「もりののろい」の驚くべき効果とは?3タイプ複合の仕様と対戦活用術
ポケットモンスターシリーズには数多くの変化技が存在しますが、その中でも異色の仕様を持つのが「もりののろい」です。相手に別のタイプを強引に付け足し、本来あり得ない戦況を作り出すトリッキーな性能は、対戦環境でも独自のポジションを築いてきました。
第6世代(『ポケットモンスター X・Y』)で登場して以来、特定のポケモンだけが扱える個性派ギミックとして愛されてきたこの技。本記事では、「もりののろい」の詳しい効果やタイプ追加のルール、3タイプ複合時の弱点倍率計算から実戦でのコンボ、対策方法までを徹底的に掘り下げて解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「もりののろい」は対象に「くさタイプ」を強制追加し、元が2タイプの場合は史上稀に見る「3タイプ複合」を成立させる。
- 要点2:相手の耐性を崩して最大8倍の弱点ダメージを狙えるほか、味方に使って粉技無効を付与するサポート運用も可能。
- 要点3:覚えるのはボクレー・オーロット系やドーブルのみであり、『ポケモンSV』でも唯一無二の奇襲パーツとして機能する。
【基礎知識】技「もりののろい」の基本効果と相手を「3タイプ複合」にする特殊仕様
「もりののろい」は、くさタイプの変化技(命中率100・PP20)です。最大の特徴は、対象となったポケモンの現在のタイプに「くさタイプ」を追加するという前代未聞の追加効果にあります。
通常のバトルにおいて、ポケモンが持てるタイプは最大2つまでと決められています。しかし、この技を受けたポケモンは元のタイプを保持したまま「くさタイプ」が付与されるため、元々2つの複合タイプを持つポケモンであれば、ゲームシステム上で唯一「3つのタイプを同時に併せ持つ状態」へと変貌します。
なお、タイプ追加に関する細かい仕様は以下の通りです。
・くさタイプを持つ相手には無効:元からくさタイプを含んでいるポケモンに対して使用した場合は失敗します。
・重ねがけは不可:すでに「もりののろい」でくさタイプが追加されている相手に再使用しても効果はなく、失敗となります。
・交代でリセット:手持ちに戻ると追加されたくさタイプは消滅し、元のタイプに戻ります。
・テラスタル中の仕様:『ポケモンSV』において、テラスタルを発動しているポケモンに対して「もりののろい」を使用しても技は失敗します。
【弱点倍率の激変】最大8倍ダメージも?くさタイプ追加がもたらす耐性の崩壊
「もりののろい」が対戦で恐れられる最大の理由は、相手の防御相性を強制的に歪ませる点にあります。くさタイプが追加されることで、防御側には「ほのお・こおり・どく・ひこう・むし」の5つの弱点が新たに計算へ組み込まれます。
これにより、本来は攻撃が通りにくかった強固な耐性持ちが一転して致命的な弱点を抱えることになります。特に凄まじいのが弱点の重複です。
例えば、元々ほのおタイプが4倍弱点である「ハッサム(むし/はがね)」や「ナットレイ(くさ/はがね)」のような複合タイプに対し、くさタイプが加わることで計算上の耐性はどう変化するでしょうか。むし/はがねに草が追加された場合、ほのお技を受けた際のダメージ倍率は驚愕の「8倍弱点」に跳ね上がります。
耐久自慢の受けポケモンであっても、8倍や4倍の弱点を突かれれば一撃耐え切ることは困難です。相手のタイプ受けサイクルを根底から破壊できる破壊力こそが、この技の秘めたる真価といえます。
【習得ポケモン一覧】ボクレー・オーロットの代名詞!『ポケモンSV』での最新事情
強力かつ個性的な効果を持つ「もりののろい」ですが、自力で習得できるポケモンは極めて限定されています。
基本となる習得者は、第6世代で初登場したボクレーとその進化系であるオーロットの系統のみです。他のポケモンで使用したい場合は、技をスケッチした「ドーブル」を経由するしかありません。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』では、有料追加コンテンツ『ゼロの秘宝 前編・碧の仮面』のキタカミの里にてボクレーおよびオーロットが内定・復帰を果たしました。これにより、パルデア地方の対戦環境でも「もりののろい」を軸にしたギミックパーティの構築が可能となっています。
【まほうのこなとの違い】上書きか追加か?似て非なる2大タイプ変化技を徹底比較
タイプを変化させる技として、第8世代で登場した「まほうのこな(ブリムオンなどが習得)」と混同されるケースが少なくありません。しかし、両者の性質は明確に異なります。
「まほうのこな」は相手のタイプを「エスパー単タイプ」に上書き(書き換え)する技です。元がどんな複合タイプであっても単タイプに固定されるため、相手の耐性を剥がしてゴーストやあく技を通しやすくする使い方が主となります。
対して「もりののろい」は元の耐性を残したまま「くさタイプを追加」する技です。元の相性と草相性が掛け算されるため、前述した「弱点8倍」のような極端なシナジーや耐性の崩壊を生み出せるのは「もりののろい」だけの特権です。
【実戦育成論&コンボ】ダブルバトルで輝く「もりののろい」の奇策と強力シナジー
「もりののろい」はシングルバトルでも奇襲性能を持ちますが、味方との連携が可能なダブルバトルにおいて真価を発揮します。対戦で実際に使われる代表的なコンボとオーロットの育成論を紹介します。
◆ コンボ1:相手に追加して味方の超火力技でワンパン
隣に並べた高火力のほのおタイプ(イーユイやコータスなど)やひこうタイプのアタッカーと連携し、相手の先発エースに「もりののろい」を照射。耐性を無理やり草弱点に変えた直後、隣の全体攻撃技(「ねっぷう」や「ふんえん」など)を打ち込んで一撃で消し去る戦術です。
◆ コンボ2:味方に撃って状態異常・粉技をシャットアウト
「もりののろい」は味方を対象に選択することも可能です。くさタイプが付与されたポケモンは、「キノコのほうし」「ねむりごな」「いかりのこな」などの粉系・胞子系技を完全に無効化できるようになります。モロバレルやドーブルによる搦め手パーティに対し、味方のエースを守りながら強行突破するサポート技として機能します。
◆ 対戦用オーロットの基本育成モデル
・特性:しゅうかく(きのみを毎ターン確率で再回収)
・持ち物:オボンのみ / チーゴのみ
・性格:わんぱく または しんちょう(耐久調整)
・確定技:もりののろい、ウッドホーン、おにび / トリックルーム、まもる
高い耐久と「しゅうかく」による粘り強さを活かし、起点作成やトリル展開を行いつつ隙を見て「もりののろい」を撃ち込むサポート兼アタッカーが王道です。
【弱点と対策】もりののろい展開を完封する立ち回りとメタ要素
一見すると凶悪な「もりののろい」ですが、対面した際の明確な対策もいくつか存在します。
第一に、「ちょうはつ」や「みがわり」による遮断です。変化技であるため、「いたずらごころ」持ちのエルフーンやオーロンゲからの先制「ちょうはつ」を受けたり、相手の「みがわり」が残っている状態では技が通りません。また、サーフゴーの特性「おうごんのからだ」や、マジックミラー持ちにも無力化されます。
第二に、「テラスタル」による仕様上の無効化です。相手がテラスタルを発動したターン以降は「もりののろい」が失敗するため、相手視点ではテラスタルを切るだけでギミックを完全に腐らせることが可能です。
第三に、サイクル戦(交代)によるリセットです。付与された草タイプは控えに戻るだけで解除されるため、有利対面を作って交代を促す立ち回りを意識すれば、一方的に崩されるリスクを大幅に減らせます。
【もりののろい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:テラスタルしているポケモンに「もりののろい」を使うとどうなりますか?
A1:技が失敗します。すでにテラスタルを発動しているポケモンに対しては、タイプ追加やタイプ変化を施す技全般が無効化される仕様になっています。
Q2:「もりののろい」を同じ相手に2回使ったら、草タイプがさらに重なって弱点が倍増しますか?
A2:重複しません。すでにくさタイプが追加されているポケモンに再度使用した場合は「技は失敗した」と表示され、効果はありません。
Q3:特性「そうしょく」を持つ味方に「もりののろい」を撃つとどうなりますか?
A3:「そうしょく」が発動して技が無効化され、味方の攻撃ランクが1段階上昇します。タイプ追加は行われませんが、味方の能動的な攻撃バフとして利用するトリッキーなコンボが存在します。
まとめ:唯一無二のギミック技「もりののろい」を対戦で使いこなそう
「もりののろい」は、ポケモンの基本ルールである「最大2タイプ」の枠組みを飛び越え、戦局をガラリと変えてしまう極めてユニークな技です。
相手の強固な耐性を崩して壊滅的な弱点打点を叩き込む攻めの使い方から、味方に粉耐性を付与する守りのサポートまで、プレイヤーの構築力次第で多彩な活躍を見せてくれます。オーロットを手に入れた際は、ぜひ独自のコンボを組み込んで対戦環境にサプライズを仕掛けてみてください。 (出典: もり の のろい(Yahoo!ニュース))