上賀茂神社の白馬に会える日は?神馬の出社時間と餌やり・賀茂競馬を解説
京都最古の神社の一つであり、世界文化遺産にも登録されている賀茂別雷神社(通称・上賀茂神社)。悠久の歴史が息づく広大な境内には、古くから馬にまつわる深い信仰と伝統が息づいています。
なかでも参拝者の心を引きつけるのが、神の乗り物として仕える本物の白馬「神馬(しんめ)」の存在です。しかし、境内の神馬舎を訪れても「今日は馬がいない」という声が聞かれることも少なくありません。神馬「神山号」に確実に会えるスケジュールや、人参の餌やり体験、さらには900年以上の歴史を誇る伝統の神事まで、参拝前に押さえておきたい最新情報を徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:神馬「神山号」に会える日は主に日曜日・祝日および主要な神事の日で、時間は9:30〜15:00頃が目安
- 要点2:神馬舎前では人参を購入して直接餌やりが可能。乗馬発祥の地にふさわしい貴重なふれあいが楽しめる
- 要点3:2026年の伝統神事「賀茂競馬」は5月5日(足揃式は5月1日)に開催。新春の「白馬奏覧神事」や限定の馬おみくじも大人気
【出社スケジュール】上賀茂神社の白馬「神馬」に会える日・時間はいつ?
上賀茂神社の境内で本物の白馬を見られる日は、基本的に日曜日・祝日および縁日・特別な神事の日に限られています。平日は神社の厩舎ではなく、提携している牧場や大学の馬術部などで専門的なケアを受けているため、常時境内にいるわけではありません。
白馬が神馬舎(しんめしゃ)に姿を見せる標準的な時間帯は、午前9時30分頃から午後15時00分頃までです。お昼休みの休憩を挟む場合や、馬の体調・天候(猛暑や大雨・降雪など)によって滞在時間が短縮されることもあります。確実に会いたい場合は、気候の穏やかな日曜・祝日の午前中から午後の早い時間帯を目指して訪れるのが確実です。
現在、上賀茂神社で神馬を務めているのは「神山号(こうやまごう)」です。神山号という名は、上賀茂神社の御祭神が降臨した神聖な山「神山(こうやま)」に由来しており、代々の神馬に受け継がれてきた格式高い名前です。穏やかな気性と美しい白い馬体が特徴で、二の鳥居をくぐった右手にある神馬舎で参拝者を静かに迎えてくれます。
神馬舎で人参の餌やり体験!参拝者が楽しめるふれあいとマナー
上賀茂神社を訪れたら外せないのが、神馬舎で行われている人参の餌やり体験です。神馬舎の前には、賽銭箱とともに短冊状にカットされた新鮮な人参(1皿100円〜200円程度)が用意されており、参拝者は誰でも神馬に直接おやつをあげることができます。
餌やりの方法はとてもシンプルです。購入した人参を手の平に乗せるか、備え付けの器を使って差し出すと、神山号が器用に口先で受け取ってくれます。大きな瞳を輝かせながら美味しそうに人参を頬張る姿は愛らしく、子どもから大人、外国人観光客まで幅広い層に親しまれています。
ただし、神馬は神様に仕える神聖な生き物であり、デリケートな動物です。ふれあう際は以下のマナーを厳守しましょう。
・持参した食べ物を与えない(神社が用意した人参のみを与える)
・写真撮影時のフラッシュは厳禁(馬が驚いて暴れる危険があるため)
・大声を出したり、急に触ろうとしたりしない
正しい作法と敬意を持って接することで、神馬との心温まる特別なひとときを過ごせます。
なぜ上賀茂神社は「乗馬発祥の地」と呼ばれるのか?御祭神降臨の歴史と由緒
上賀茂神社(賀茂別雷神社)が「日本の乗馬発祥の地」や「競馬発祥の地」と称される背景には、太古の神話と信仰が深く関わっています。
社伝によると、御祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が神山へ降臨された際、「馬に鈴を掛け、走らせて神を迎えた」という神託の故事が残されています。この神迎えの儀礼が、日本における馬を走らせる神事の起源とされており、境内には「日本の乗馬発祥の地」を顕彰する石碑も建立されています。
古代の日本において、馬は神仏が天と地を行き来するための神聖な乗り物(神馬)と考えられていました。晴天を祈るときには「白馬(または赤馬)」を、雨乞いを祈るときには「黒馬」を奉納した風習は、のちに板に馬を描いて奉納する「絵馬」の起源にもなっています。上賀茂神社はまさに、日本の馬文化と神道信仰が結びついた原点といえる場所です。
迫力の神事「賀茂競馬(かもくらべうま)」の歴史と2026年の開催日程
上賀茂神社の馬文化を象徴する最大の行事が、毎年5月に執り行われる「賀茂競馬(かもくらべうま)」です。平安時代の寛治7年(1093年)、堀河天皇の時代に宮中で行われていた競馬神事が上賀茂神社に奉納されたのが始まりで、930年以上の伝統を誇る国指定の無形民俗文化財です。
現代の近代競馬のような着順を争うレースとは異なり、2頭の馬が直線約200メートルの芝の馬場を赤・黒の鮮やかな装束をまとった騎手(乗尻)とともに駆け抜け、その優劣を競い合います。天下泰平と五穀豊穣を祈願する厳粛な儀式でありながら、目の前を疾走する馬の足音と砂煙は圧巻の迫力です。
【2026年(令和8年)の主な開催スケジュール】
・5月1日(金) 競馬足揃式(あしぞろえのしき): 出走する馬の年齢や毛並み、走力を実際に見極めて組み合わせを決める予行演習。
・5月5日(火・祝) 賀茂競馬(本番): 午後から神事が執り行われ、馬場にて勇壮な競走が繰り広げられます。
ゴールデンウィーク期間中ということもあり、例年多くの見物客で賑わいます。間近で迫力ある競走を観覧したい場合は、早めの境内到着をおすすめします。
新春の邪気払い「白馬奏覧神事」とは?一年の無病息災を願う伝統儀式
毎年1月7日に行われる「白馬奏覧神事(はくばそうらんじんじ / あおうまそうらんじんじ)」も、馬にゆかりの深い上賀茂神社ならではの新春神事です。
この神事は、古代中国の「年の初めに青馬(白馬や青毛の馬)を見ると、その年の邪気が祓われ無病息災で過ごせる」という故事に由来しています。平安時代の宮中儀礼を取り入れたもので、神前に神馬「神山号」を引き据え、神様にご覧に入れた後、境内を巡拝します。
当日は、神馬が本殿前を歩く神聖な姿を一目見ようと、早朝から多くの参拝者が訪れます。境内では無病息災を祈願する「七草粥」の振る舞い(有料)も行われ、京都の厳かなお正月を肌で体感できる貴重な一日となっています。
可愛い木彫り「馬おみくじ」とご利益|競馬ファン・乗馬関係者も集う授与品
上賀茂神社は、馬に携わる乗馬愛好家やJRAの騎手、調教師、競馬ファンにとっても聖地のような存在です。境内では、馬をモチーフにしたユニークで縁起の良い授与品が多数頒布されています。
特に人気を集めているのが、小さな木彫りの馬が口におみくじをくわえた「馬みくじ(神馬おみくじ)」です。一つひとつ職人の手作業で作られており、素朴で愛らしい表情は旅の記念やお土産にぴったり。持ち帰って自宅の玄関やデスクに飾ると、開運招福の置物としても楽しめます。
また、駆け抜ける馬の力強さにあやかった「勝守(かちまもり)」や、道中安全・航空安全のお守りなど、勝負運や安全祈願のご利益を求める参拝者から高い支持を集めています。
【上賀茂神社と馬】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:雨の日でも神馬「神山号」に会うことはできますか?
A1:小雨程度であれば神馬舎で見られることもありますが、大雨や強風、極端な悪天候の場合は馬の健康と安全を最優先するため、出社が中止されることがあります。天候が不安定な日は事前に公式情報等を確認することをおすすめします。
Q2:人参の餌やり体験に事前予約は必要ですか?
A2:事前予約は不要です。神馬が出社している日時に神馬舎前を訪れれば、誰でもその場で人参を購入して餌やりを体験できます。ただし、人参の数には限りがあり、夕方には売り切れる場合があります。
Q3:5月5日の「賀茂競馬」を見るのに有料の観覧席はありますか?
A3:一般の立ち見エリアからの観覧は無料ですが、毎年、間近でゆっくり観覧できる「有料拝観席」が神社より設置・販売されます。席数に限りがあるため、希望される方は4月頃に上賀茂神社公式Webサイトで案内される販売情報をチェックしてください。
Q4:平日に参拝した場合、馬に関する見どころはありますか?
A4:平日は神馬舎に馬はいませんが、神馬舎の美しい建築様式を見学できるほか、授与所で「馬みくじ」を引くことができます。また、境内奥の「日本の乗馬発祥の地」石碑や、芝生が美しい広大な馬場をゆっくり散策するだけでも、長い歴史の息吹を感じられます。
まとめ:白馬が息づく上賀茂神社で歴史と祈りを体感しよう
上賀茂神社は、単なる歴史的建造物の枠を超え、神馬「神山号」の穏やかな佇まいや勇壮な「賀茂競馬」を通じて、古代から続く馬と日本人の絆を今に伝えています。
美しい白馬に出会える日曜・祝日の参拝はもちろん、季節ごとに執り行われる伝統神事に合わせて訪れることで、より深い京都の文化とご神徳を体感できるはずです。清々しい空気に包まれた境内で、愛らしい神馬とのふれあいや歴史ある馬の信仰に触れる旅へ出かけてみませんか。 (出典: 上 賀茂 神社 馬(Yahoo!ニュース))